オリジナルの小説を書いてます。 【Offbeatscore】連載中です。
「伊織さんって呼ばれて顔を真っ赤にするんだったら、何て呼んでもダメじゃないか?」
「いや、それはだな…ってお前何処から見てた!?」
「はいはい、もう話がずれるのはやめようね」
 と自分の話をずらす。
 先生もそこで黙らないで、きちんと聞けばいいのに。
「はい、それで獅狩ちゃんは何て呼びたいの?」
「私はオリーブ先生と呼びたいです」
「うんうん。可愛いよね。それ」
「そもそもオリーブと呼ばれるようになったのは、お前のせいだぞ芹。この俺のどこがオリーブと言う名前に見える!?」
「あのなぁ…。見えないからこそ可愛い名前をつけるのが良いんだよ。分かってないなぁ」
「わかってたまるか」
 そういえば、オリーブと呼ばれるようになったのは、中学の英語の時間だって言ってた。と言うことは。
「先生と芹さんは中学校の同級生なんですか?」
「そうそう。そうなんだ。何の因縁か、小等部から高等部まで同じクラスでさ。ついには大学まで同じっていう凄い展開。まぁ学部は違うけどね」
 それは凄い。そんなことありえるのかな。ってありえるから、そうなったんだろうけど。
 先生はギロッと横にいる芹さんを睨んでいる。
「というわけで、オリーブ先生に決まりだね」
「勝手に決めるな」
「それじゃ、譲歩して先生はどう? これならいいでしょ」
「………はぁ…わかったよ」
 先生が肩を落としている横で芹さんは私に向かってウインクして見せた。
 なるほど、芹さんはそこへ持って行きたかったのね。
「さて、十時過ぎちゃったし。そろそろ行こうよ」


37へつづく

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