オリジナルの小説を書いてます。 【Offbeatscore】連載中です。
「…お前も付いて来るつもりか?」
「ん? おやおや、二人っきりになりたいのかな?」
 またまた真っ赤になる先生。
 何だか可愛そうになってきた…。
「芹さん。そろそろ止めません? 先に進めないです」
「あ、そう? ごめんね」
 先生って本当にからかわれやすいのね。
 純情すぎというか純真というか。
「ほら、行くぞ」
 先生が先に歩いていく。
 その後を芹さんと一緒に付いて行った。
「芹さん」
「何?」
「もしかして、先生のために付いて来たんじゃないですか?」
 芹さんは苦笑した。
「鋭いね。でも、内緒だよ」
 そう言って人差し指を唇の前に持ってきた。
 私と二人で歩いていると、知り合いの人にからかわれるかもしれないと言う事を分かっていて、芹さんはきっとそれを回避するためについて来たんだと思う。
「何、ひそひそ話してるんだ?」
 振り返った先生に、私達は笑いながら首を横に振った。
「ほらほら、早く行こうよね」
「ああ。でもどういう所を案内したらいいのか…」
「昨日のうちに考えておこうよ…」
「お前とは違うんだ、俺は」
 二人を見上げながら、私は数回行った事のある場所を思い出していた。


38へつづく
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