ひとり。
友達が。
私、一人……?
「類は友を呼ぶ? でしょうか」
二人は私が言った言葉に不思議そうな顔をする。
「類は友……って。何で? 獅狩ちゃんも友達いないの? ……あ、でも引っ越してきたからっていう意味なら…」
「あ、違います。引っ越す前の所でも、一人しかいなかったから」
二人は顔を見合わせる。
「周りから、変わっている子だって言われてましたし。沸点が低くてすぐ怒るし、無謀で無茶でなのに無傷なので、三無ってあだ名つけられてました」
「……それは…凄いね」
「どういうネーミングだそれは」
でも、それは間違ってはいないと思う。
確かに無謀で無茶なんだけど、今まで怪我という怪我をした事がない。
だから変なあだ名をつけられても、怒る気は無かった。
唯一の友達は、そんなあだ名をつけた人たちと私の間を取り持っているような人だった。
変な言い方だけど、通訳みたいな。
そんな話をすると、二人は苦笑した。
「通訳…か。なるほどね。それは良い得て妙だ」
46へつづく


