オリジナルの小説を書いてます。 【Offbeatscore】連載中です。

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「獅狩さんは、特別なのかもしれませんわね」
「とく…べつ?」
 大きく(大げさなくらい)頷いた柚は、ドラマのように部屋の中を行ったり来たりしながら考えている。
「だって、その事件の後。彼女に八潮路さんが言った言葉は『だから、言っただろう?係わるなって』だったそうですし。もしかしたらそれが原因で別れることになったのかもしれませんわね」
「うーん」
「どうでもいい感じに見えた…と芹お兄様は言っていましたわね。数ヶ月御付き合いしていた方なんですよ?私的には考えられない事ですわね」
 私でも考えられない事かもしれないけど、でも。好きだから付き合っていたわけじゃないことは何となく分かる。
 それとも都雅は、好きな女の子でもあっさりと別れられるのかな?
 うーん。考えられない。
「獅狩さんになら本音を話してくれるかもしれませんわ。聞き出せたら、ぜひ私にも教えてくださいね」
「え…それは〜」
「そろそろ行かないと、夕飯が冷めてしまいますわね。参りましょう」
「う、うん」
 柚の部屋のドアを開けると、都雅が立っていて一瞬ドキッとしたけれど、部屋の中の会話は聞こえていなかったらしく、私の服装を見て、苦笑する。
「さっきの服よりは良いかもね」
「こういうの私、似合わないと思わない?」
 私が溜め息をつきながら言うと、意外にも都雅はニッコリと微笑んで首を横に振った。
「そんな事無いよ。セーラー服も似合っているけど、その服もとても似合っている。可愛い」
「本当!? ありがとう!」
「敵ながらあっぱれだね」
 そう言って、都雅は柚を見た。柚が怒ったりするかな? と思ったけれど、柚はニィ〜と笑って(ちょっと怖い)私の側に来た。


70へつづく
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