オリジナルの小説を書いてます。 【Offbeatscore】連載中です。

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「いいね、その同盟。混ぜて」
 芹さんの言葉に、明らかに都雅は不満そうな顔をして見せた。
 今まであまりそういう顔を見たことが無かったので、意外な感じ。
 でも、何故。芹さんが同盟に加わることが不満なのかな?
 芹さんと都雅が睨み合っている間(都雅の方が一方的かも)二人を交互に見ていると、私の隣で柚がクスッと笑った。
「八潮路さんは、お兄様を信用できないのでしょうね」
「え…何で?」
 今まで芹さんはとても優しい御兄さんといった感じだったし、都雅も普通に話していたと思う。
 それが何で信用できないんだろう?
「獅狩さんはご存じないでしょうけど。この辺りでは知らないものはないと言うくらい有名人なのですわ。八潮路さんとは違った意味で」
「有名人? あ、やっぱりモデルさんか何かやってるの?」
 芹さんは苦笑したけど、都雅は相変わらずその表情を変えなかった。
「なになに? さっぱり分からない。教えてよ、柚」
「プレーボーイとでも申しますか。私はこの言葉をあまり使いたくはありませんが、他に言葉を知らないので」
「……ぷれーぼーい…。へぇ…芹さんが? ふうん、想像つかないけど。でも、それじゃあ今まで芹さんと一緒にいても、そんな顔しなかったのは何故? 都雅」
 都雅が答えない代わりに、柚が小さく笑いながら言った。
「伊武さんがいらっしゃったからではありませんか?」
「あぁ〜。なるほど」
 確かに、いつもオリーブ先生とセットだったような気がする。
「でも、ただ同盟に入るだけでしょ?」
「お兄様があなたを気に入った事に、都雅さんは気付いたのでしょう。ねぇ?」
 最後の『ねぇ?』は、どうやら芹さんと都雅の両方に言ったらしかった。
「気に入られたらダメなの?」
「そうですわね、ダメと言うわけではありませんけど。でも、お兄様が気に入ったとなると、色んな意味で危険になりますわね」
「色んな意味……?とは?」
「まず、お兄様の親衛隊に睨まれますわね」
「親衛隊……? そ、そんなの居るの!? 芹さん」
「大げさだなぁ。そんなんじゃないよ」
 芹さんは少し大げさに肩を竦めてみせた。
「それから、以前お兄様と御付き合いしていた方々にも睨まれる可能性はあります」


72へつづく
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