オリジナルの小説を書いてます。 【Offbeatscore】連載中です。

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 その鍋つかみ(ミトンって云うらしいけど、私は鍋つかみの方で覚えてる)は、先生の顔面に直撃(とは言っても柔らかい素材だから、怪我はなし)。
「うっ」
「素手で持ったら、火傷するだろうが。まったく」
「いえ、この器具で取り出そうかと…」
 オーブンの中の物を取り出そうとしたみたいで、プレートに引っ掛けて取り出す器具を、先生は手に持っていた。
「アホか。うまくバランス取れなかったら、落とすだろうがっ!」
 そうそう、あれはうまく真ん中に引っ掛けないと、危ないもんね。
「は、はい」
 私は、昔クッキーを作っていた時に、落としちゃった事あるもの。
 先生がオーブンから取り出したものは熱々ハンバーグ!!
「わぁ、美味しそう!!」
 トマトソース煮込み!!
 しかも、大きなハンバーグで、それを三人分に切り分けるらしい。下段にも同じようなハンバーグが載っていた。
 辺り一面にトマトソースの香りで、おなかがぐうぅと鳴っちゃった。
「そら、熱いうちに食おうぜ」
 桜子さんはそう言って、手早くお皿に盛り付けた。
 テーブルのセッティングは終えていたらしく、六人全員が席につけるテーブルには驚いたけど(私の家のテーブルは四人掛けで精一杯)桜子さんが自ら編んだと教えてもらったレースのプレースマットにも驚いた。
 さらにハンバーグの美味しさに驚いて、無言でモグモグ食べてしまった。


つづく
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