オリジナルの小説を書いてます。 【Offbeatscore】連載中です。
 深夜。
 この時間帯には時計をなるべく見ないよう心がけている。
 丑三つ時だったら怖いからだ。
 それがトイレに行きたくなって目が覚めたのなら、さらに怖い。
 なので、時計は見ない。 
 まぁ、たまには間違ってみてしまうけど。
 その怖くて時計を見ない深夜。
 半分、寝ぼけ眼で俺は半身を起こした。
 ふと気づくとカーテンの隙間から、明るい光が漏れている。
 街灯の明かりにしても普段より明るすぎる、何故だろう…とつかの間考えたが、すぐに思い当たり、カーテンを開けた。
 やはり、思ったとおりだ。
 雪が降っていた。
 寒いというのに、もしかしたらと思い、俺は窓を開けて耳をそばだてる。
 さらさらと音が聞こえた。
 この音が大好きで、いつか好きな人にも聞いて欲しいと思うけど。
 条件がなかなかそろわなかったりして、一緒に聞ける機会がない。
 もっとも、独りで聞いているのも好きだけれどね。
 さらさらという音を聞いていると、まるで世界にたった独りしかいないんじゃないかと錯覚を覚えることがある。
 雪の降る音と、俺自身の息遣いしか聞こえてこないからだ。
 孤独と幸せを両方味わえる…至福の時。
 こんなこと考えるのは俺だけかな?
 はぁ…と吐いた白い息が、空中に溶けて行った。
 冷たい空気は大好物だ。
 頭がすっきりして、新しい自分になれそうな気分になるから。
 くしゃみが出そうになり、さすがに寒くなってきたので俺は窓を閉めた。
 雪はまだ降り続いている。
 明日は雪かきだな。
 こりゃ大変だ。
 あぁ…でも。
 やっぱり俺は雪が好きだ。
 明日は雪だるまでも作ってみようか。
 なんて思いながら。
 ベッドに戻る途中に、うっかり時計に目をやってしまった。
 雪明りで、ライトをつけなくてもしっかりと時間が見える。
<02:00>
 きっかり丑三つ時に入っていたのだった。

      
      おわり
コメント
この記事へのコメント
コメントありがとうございます。
これからも頑張ります。
2007/02/16(金) 09:32 | URL | 四方紅霞 #-[ 編集]
初めまして。
私も「創作小説はいかが?」から伺いました。
新しく参加したAikiといいます。
うっかり、時間のことなんか忘れてしまう主人公・・・とてもいいですね。
私もこんな風に素敵な小説が書けるように精進しなければ。

では、またいつかお会いする日まで。お互い頑張りましょう。
2007/02/14(水) 22:23 | URL | 愛輝 #-[ 編集]
コメント有難うございます。
これらも頑張ります!^^
2007/02/03(土) 11:04 | URL | 四方紅霞 #-[ 編集]
はじめまして。月乃守です。
Blogpetの「創作小説はいかが?」から参りました。
作品、拝読させていただきました。

雪が降る夜の雰囲気が良くでていますね。
主人公の細かな動きなどがしっかり書かれているのでリアリティーがあるなと思いました。
暖冬で今年はまだ雪を見ていないのですが、雪の降っている雰囲気を満喫できる作品でした。
良かったです。

これからも頑張ってくださいね。^^
2007/02/03(土) 10:53 | URL | 月乃守 #FquCCNtw[ 編集]
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