オリジナルの小説を書いてます。 【Offbeatscore】連載中です。
「はっ! いや、これは、その。ええと、ですね」
 にこにこと微笑んでいる真鶴さんの前に、おろおろするオリーブ先生。
 面白い。
 っていうか、やっぱり可愛い。
「はい、コーヒー。伊織くんはお茶ね。はい、獅狩ちゃんは紅茶」
「有難う御座います」
 トレーの上にはカップが二つに湯飲みが一つ。
「ありがたく頂きます」
 最敬礼でもしそうな勢いで、オリーブ先生はそう言って湯飲みを取った。
「あ、私下へ降ります。勉強の邪魔しちゃ悪いので」
「あら? それじゃ、私と一緒に飲みましょう。伊織くん、よかったらお昼食べて行ってね」
 返事を待たずに真鶴さんは部屋を出てしまう。
「こ、断れなくなってしまった…」
「まぁ、あれがマナちゃんの手だからね。何か用事でもあるんですか? 先生」
「いや、特にはないが毎回ごちそうになるのは、どうかと…」
「断っても、どうせ説得されるだけでしょう?」
「はぁ…そうなんだよなぁ…」
 強そうなオリーブ先生も真鶴さんには弱いらしい。
 それを知っている都雅は楽しいらしかった。
「それじゃ、私、下に行きますね」
「ああ、また後でね」
 都雅に手を振って、部屋を出ると階段を下りる。
 キッチンからは楽しそうな鼻歌が聞こえてきた。 
 勧められたカウンターの椅子に座る。
「真鶴さん」
「あら〜、マナちゃんって呼んでってお願いしたわよ〜。ね?」


19へつづく
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