オリジナルの小説を書いてます。 【Offbeatscore】連載中です。
 レシピを聞いて帰ろうかな…と思いつつ黙々と箸を動かしていると、マナちゃんが戻ってきた。
「あら、随分と静かね?」
 温かいうちに食べないと怒るなら、話をしている暇がないのでは?
 そう思ったけれど、まだご飯が残っていたので口に入れる。
「ご馳走様でした。先輩」
 オリーブ(こと伊武伊織)先生が食べ終わって満足げな顔をしたのを真正面で見た私は、やっぱり可愛いと再確認。
 隣に座ったマナちゃんを見ると、目が合って二人でにっこりしてしまった。
 私と都雅も食べ終わって「ご馳走様でした」と言った後、マナちゃんが食べ終わるまで話をしながらくつろいだ時間を過ごした。
 後片付けを手伝って、オリーブ先生が帰ると言うので私も一緒に都雅の家を出る事にした。
「ねぇ、都雅。明日何か用事ある?」
 そう尋ねて見ると、都雅は小さく笑ってごめんねと言った。
「実は明日から三日間旅行なんだ」
「そうなんだ。…わかった」
「どうして?」
「あ、えっと。最近引っ越してきたばかりだから、町を案内してもらおうかと思ったの」
「あぁ、なるほど。うん…それなら先生に案内してもらったら?」
 都雅がオリーブ先生を見ると、明らかに動揺している先生がいた。
「何で動揺してるんですか?」
「ちょ、ちょっと待て。待ってくれ。それは…何だ、その、そのだな…。ええと」
 相当慌てている先生を横に、都雅は後ろを振り返る。
「そこまで送ってくるよマナちゃん」
「ええ。それじゃ、二人ともまた会いましょうね」
「あ、はい。御邪魔しました」
「ええと、その……あ! し、失礼します先輩」
 三人で玄関を出ると、外は少し肌寒かった。

27へつづく

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